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ハイグレードなホテルにチェックインした不倫カップル

出典: 事件はラブホで起きている
彼の特殊スキル〝風水〟はどのように活用されるのか。実際にあったケースでお話ししよう。 僕と伊坂が浮気調査で不倫カップルを尾行していたときのことだった。 対象者たちが入っていったのは、格式の高いホテルとして知られるナントカホテル東京。 僕と伊坂が浮気調査で不倫カップルを尾行していたときのことだった。 対象者たちが入っていったのは、格式の高いホテルとして知られるナントカホテル東京。 ホテルのロビーで不倫カップルがチェックインの手続きをしている様子を伊坂が撮影する。撮影を伊坂に任せた僕は、対象者たちが手続きしている真横のカウンターで急いで部屋を取る。僕ら探偵も部屋を取ってチェックインをしなければ、施設内には入れないからだ。 だけど、この段階では対象者たちが宿泊する部屋が把握できていない。だから、ひとまず、部屋が取れればどこでもいい。最悪、宿泊でなくてもディユースでも構わない。 こうして対象者たちと同時にチェックインを済ませたら、あとはバレずに施設内まで対象者たちのあとをつけていき、ふたりが入っていく部屋を特定する。 「715号室」 部屋が特定できたら、僕ら探偵はこの715号室を起点として、部屋に面している廊下の造りや建物の構造、部屋同士の位置関係、エレベーターや階段からの導線などを総合的に考慮したうえで、監視・撮影に最も適した部屋を選定する。 715号室の向かいに位置する707号室か直角に監視できる701号室が良さそうだったので、ふたつの部屋のどちらかにチェックインできれば理想的。 ちなみに、僕が慌ててチェックインした際にあとで言われた部屋は「401号室」。監視・撮影する部屋としては、大ハズレ……。 基本的に旅館やホテルは混雑時以外、宿泊客が利用する部屋同士が隣り合うことを避ける傾向がある。だから、よほど満室に近い状態でなければ近くの部屋は空いているケースが多い。